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駐車場の勾配に基準はある?急勾配の解消法を紹介!

いろいろな事情により、自宅の駐車場の出入り口のスロープにかなりの角度がついているケースがあります。
あまりにも勾配がきつい場合はバンパーを擦るなど、大事な車に悪影響を与えてしまうこともあります。
ここでは、適切な駐車場の勾配と、急勾配を解消する方法を紹介します。
これから駐車場の工事を行う方にも、すでに駐車場がある方もぜひ参考にしてください。

駐車場の勾配に基準はある?急勾配の解消法を紹介!

駐車場の勾配の基準

駐車場のスロープの勾配があまりにもきついと、慎重に車を停めようとしてもバンパーを擦ったり、タイヤにもダメージを与えたりする可能性が高くなります。
さらに勾配があり過ぎる駐車場に勢いよく車が入ることによって、事故の原因になってしまうこともあるため、駐車場のスロープの勾配には法律で基準が定められています。

勾配は1/6以下とすることが、「駐車場法施行令第8条」に記載されていて、角度にすると9.4度程度に抑えなくてはいけません。
もちろんこの数値は査定基準であるため、それよりも緩やかな勾配が推奨されます。
次項では適切な勾配について解説します。

理想的な駐車場の勾配とは

理想的な駐車場のスロープの勾配は、1.5~2%と言われています。
分かりやすく説明すると、1.5%だと5m進んで7.5㎝高くなる、2%であれば5m進んで10㎝高くなる程度です。

「勾配をつけなければいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、平らにしてしまうと水たまりができる可能性を高めてしまいます。
駐車場の整地は人の手でなされていることから、どうしても誤差が出てしまい、それが水たまりの原因になります。

それに、2%程度の勾配であれば見た目はフラットですが、5%くらいになると勾配がきついと認識できます。

自宅の駐車場は毎日のように使用する場所なので、これから施工をする場合は自分が使いやすい設計してもらうことをおすすめします。

駐車場の急勾配を解消する3つの方法

すでに駐車場を施行済みの場合は、以下の3つの方法で使いやすい勾配に解消することができます。

1.段差用スロープを購入する

ホームセンターや通販などで、駐車場の勾配に対応できる段差スロープが販売されています。
詳しくは、次項で素材を含めた商品の特徴などを紹介していますが、車1台分なら数千円程度でも対策できます。
商品を購入して設置すればいいだけなので、最も簡単な急勾配解消法です。

2.業者に工事を依頼する

業者に依頼して急勾配対策をしてもらう場合は、段差を埋める、もしくは歩道の切り下げ作業が施されることになるケースがほとんどです。
段差を埋めるためには、現在の段差を削るかコンクリートで埋める作業が必要になり、工事の規模などによっても費用は変わりますが、最低でも10万円程度かかることになります。

歩道の切り下げ作業は歩道から勾配をつけるため、緩やかな勾配にできるおすすめの方法ですが、県や市への申請が必要となり、最低でも30万円程度の費用が必要になります。
工事費が高い分、どこの業者に依頼するかで差も大きくなるため、依頼先選びは慎重に行わなくてはいけません。

3.DIYで対策する

最近はDIYブームなので、自分で駐車場の勾配対策を行う方も多いようですが、その場合最も簡単なのは木材を利用してスロープをつくる方法です。
この場合に注意しなくてはいけないのが、木材の固定に釘を使用しないこと。
釘は車のタイヤをパンクさせる原因になってしまいます。

他にも、コンクリートを使ってスロープをつくることが可能ですが、慣れない素人作業では強度不足ですぐに割れてしまう可能性が高いため、自信がない方は専門業者に相談することをおすすめします。

駐車場の勾配対策に使用される4つの素材

ホームセンターなどで購入できる段差用スロープには、いろいろな素材が使用されていますが、ここでは代表的な4つの素材の特徴を紹介します。

1.ゴム製

ゴム製の段差用スロープは、雨でも滑りにくいというメリットがあります。
ゴム製であれば、駐車時に危険性を軽減させて、勢い良く駐車場に入ってきてもバンパーを擦るなどの防止にもなります。
価格もリーズナブルで、1台分5千円程度から購入できます。

2.コンクリート製

コンクリート製の段差用スロープは、ゴム製などの素材に比べて重量がある分、動きにくい特徴があります。
設置した場所から動かないことは、それだけで危険防止につながります。
価格はゴム製よりも多少高い程度で、それほど差はありません。

3.金属製

金属製の段差用スロープは、ゴム製やコンクリート製に比べると価格が高くなりがちで、車1台分で大体2万円~となっています。
鉄板製の専用スロープを製作してくれる業者に依頼をすれば、設置まで行ってもらえ、より高い安全性を得られることになります。

4. 滑り止めつき

最後は素材ではありませんが、段差用スロープには滑り止めつきの物があります。
滑り止めがついていると、より安全に駐車ができるのでおすすめです。

今回は、駐車場の勾配の基準や急勾配の解消法について解説をしました。
駐車場の勾配には基準があり、駐車のしやすさにも影響します。
これから駐車場を設置する場合は、その点を意識しておきましょう。
また「家の駐車場に勾配があり、停めにくい」と感じている場合は、対策をすると良いでしょう。
DIYで難しい場合は、外構工事のプロにご相談ください。

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